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御朱印散歩 東京編 芝大神宮へ 田町駅発~国会議事堂ルート③

御朱印散歩 東京編 田町駅発~国会議事堂ルート②から続きます 

③芝大神宮の御朱印目指して

大門から芝大神宮へ

今度は三解脱門の前を通り過ぎて日比谷通りを北方向へ。増上寺前の交差点をJR浜松町方向へ曲がると朱色の門柱に屋根のある立派な大門が見えます。かつての増上寺総門です。門の銘板には江戸名所図会や広重の錦絵が描かれています。近くには和風の屋根つきの公衆トイレがあってなごみます。残念ながら清掃中で中を確認するのは遠慮しました。

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大門

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芝大門公衆トイレ

大門の交差点を浜松町の駅に向かって左折すると右側に芝大神宮方面の通路があります。ビル(芝大神宮の1階部分)の脇を通るとビルの真裏にあたる側に芝大神宮の鳥居と階段が見えてきます。階段の反対側に振り返ると第一京浜方面に伸びる真っすぐで広い道路があります。こちらが表参道になるのでしょうか。

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芝大神宮の鳥居越しにみる参道

芝大神宮は東京十社の一つ。ご祭神は天照大御神豊受大御神増上寺とも近く、江戸時代には地域の守護のみならず幕府からの祈願を受け、また旅人にとっては江戸市中と市外の境界線である金杉橋の近くであることから道中安全祈願とその御礼として立ち寄る場所としてにぎわったそうです。お伊勢様と同じご祭神のため関東のお伊勢様としてお陰参りなどの参拝客もたくさん訪れたようです。この辺りはもともと生姜畑であったことから生姜市が立ち、今もだらだら祭りの授与品として生姜が配られるそうです。

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芝神明宮祭礼生姜市之景

境内は相撲興行などが行われたそうです。有名な火消し、め組の辰五郎親分ほかと力士九竜山たちの大喧嘩の逸話がありますが、門前町は相当な活気に満ちていたと思われます。このあたりには地本問屋が店を構え、草双紙、絵本、錦絵などがここで配られ、近隣の住民も旅人や参詣者も、娯楽を求めて集まる繁華街であったことが伺えます。由緒によれば1005年、一条天皇の御代にお伊勢様の内外両宮を勧進し、創建されたとあります。当初は武蔵野の山の中でひっそりとしていたであろうこのお社は以降鎌倉、室町、戦乱の世もずっと武士からの崇敬が続き、徳川の時代になってこの場所に移転、増上寺の隆盛とともに大いににぎわったことでしょう。その後幾度かの焼失、再建を経て1000年以上も鎮座し、この地域の変遷と訪れる人々を見守り続けて来たのですね。感謝の参拝をし、御朱印を頂きました。

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芝大神宮御朱印

御朱印散歩 東京編 田町駅発~国会議事堂ルート④へ続きます。