コレアンダー雑貨店

discover ourselves!

御朱印散歩 千葉編 松戸神社と松戸宿

梅雨に入りましたね。

曇天のなか、用があって松戸に行ってきました。

昼過ぎに用事が済み、昼食を先に済ませてから松戸神社の御朱印を頂きに行くことにしました。

目次

松戸に来たらラーメンとみ田ですが…

松戸宿

松戸神社

松戸に来たらラーメンとみ田ですが…

一度行ってみたかったラーメンとみ田。

噂によると3時間待ちが普通らしく、本日は無理。迷わず姉妹店の富田食堂へ。同じ濃厚つけ麺が食べられるそうです。駅東口下りてイトーヨーカドーの1本前の道を右に入ると道路の左側に大きな富田食堂の看板が見えます。

f:id:fmasy:20190610080534j:plain

富田食堂

3人ほど並んでいて、すぐ入れました。食券機の前で悩んでいたら、ゆ~っくり考えていいですよ~。と後ろのお客さんが言ってくださいました。おすすめメニューも教えてくれました。濃厚つけ麺がありましたが、う~ん…オバさんは軽めにつけざるにしました。軽いはずが…思いのほか麺の量が多い。スープはコクがありながらもサッパリしてました。(完食)(笑)

松戸宿

さて、駅に戻り今度は反対側の西口に出ます。西口駅前はバスのロータリー。駅から真っすぐの道を松戸市民劇場方面へ。最初の信号を左に曲がり、左右に「松戸宿」の提灯が並ぶ道を進みます。

松戸宿は水戸街道の3番目の宿。日本橋から千住までは日光街道と同じルートで、千住宿水戸街道の起点とするそうです。

沿道には古い日本家屋で商売を続けている店もちらほら。ちょっと路地を入るとテレビで紹介された昭和の面影をのこすお豆腐屋さんもあります。寺院の数も多くかつて宿場町として栄えた痕跡が残ります。

f:id:fmasy:20190610081302j:plain

松戸宿の街並み

道沿いの寺院の参道におもむろに「千葉周作修行の地」の標柱が。周作一家は岩手から松戸宿に転居し、周作はこのあたりの剣術の道場に入門したと説明書きにあります。この柱は取り壊した松戸本陣の家屋に使われていたと説明書きにありました。

f:id:fmasy:20190609224350j:plain

千葉周作修行の地

そのまま進むと小さな川が。坂川というそうですが、その前の集合住宅の生垣に案内図がありました。松戸宿と水路の様子が書かれています。

f:id:fmasy:20190609225008j:plain

松戸宿と水路

この坂川に架かる春雨橋をすぎるとほどなく左手に松戸神社の鳥居が見えてきます。参詣の前に、水戸街道の2番目の宿、新宿と松戸宿をつなぐ渡船場を確認します。次の信号を右に。すぐに江戸川の土手が見えてきます。google map先生によるとこのあたりの江戸川の河川敷に「下横町渡船場跡」のマークがありますが、土手から見える広い河川敷には足を踏み入れる道もなく遠くからそこらへん?を望むのみでした。川の対岸には金町が見えます。そこに金町松戸関所の碑があるようです。

f:id:fmasy:20190609230547j:plain

下横町渡船場跡?

この土手を河口に向かって3キロほどいくと現役の渡船場矢切の渡しがあります。渡し船に乗ると金町の柴又帝釈天がすぐ近くです。今日のところはここで来た道を戻ります。土手を下りて先ほどの信号を渡り、来た道の反対側の歩道を松戸神社方面へもどるとほどなく松戸本陣跡の碑が集合住宅の脇にありました。船を降りた要人たちはここに宿泊したのですね。

f:id:fmasy:20190609231735j:plain

松戸本陣跡

松戸神社

信号を左に曲がり、先ほど通り過ぎた松戸神社の鳥居をくぐります。

f:id:fmasy:20190609232725j:plain

松戸神社鳥居

参道を進み、先ほど渡った小さな川、坂川にふたたび出会います。赤い橋を渡ると境内です。

f:id:fmasy:20190609233408j:plain

坂川に架かる赤い橋と松戸神社本殿

雨が降ったりやんだりですが、お宮参りの人たちや交通安全祈願の人々、近所の人の往来もあり、いかにも地元の鎮守様、といった様子です。

ご祭神は日本武尊。1626年創建(創設時は御嶽大権現と称した)とありますから、江戸時代の街道整備が進む中、水戸藩にとって重要な水戸街道の宿場町の鎮守として大事にされたのではないでしょうか。水戸光圀公の逸話もあるようです。

境内には本殿松戸神社、末社秋葉神社(祭神:火之迦具土大神)、神楽殿の三つの拝殿があります。

f:id:fmasy:20190610091725j:plain

松戸神社本殿

f:id:fmasy:20190610091753j:plain

秋葉神社

f:id:fmasy:20190610092028j:plain

楽殿

本殿の向かい側には龍神さまのご神水があり、タンクを持ってお水を汲みに来ている参拝者の方がいました。霊験あらたかな100%の天然水だそうです。ここの百度石はカウンターがついているのですね。

f:id:fmasy:20190610091517j:plain

龍神さまと百度

本殿右側に社務所があり、御朱印を頂きました。

f:id:fmasy:20190610092344j:plain

松戸神社御朱印

帰りは坂川の手前を川に沿って歩き、旧伊勢丹(現:KITE MITE MATSUDO)の前を通り駅に向かいました。

松戸駅に来たのは久しぶりでした。同じ常磐線沿線の柏駅周辺が再開発で新しくなり、東口には大規模電気店、西口には高級ブランド店が入る高島屋の新館もできて周辺の買い物客が集まりやすくなっているのに対し、松戸は大規模再開発とは無縁で大きく変化することはありませんでした。

千葉県人口第3位を誇る松戸市(平成30年度データ)。松戸宿についてはあまり知りませんでしたが、今回ほんの少しその跡をたどっただけで新たな魅力を感じることが出来ました。単に東京に近いベッドタウンとしてだけでなく、こうした歴史的背景をもっとアピールしてほかの都市にはないような街づくりをすれば面白そうなのに、などと余計なことを思いながら帰途につきました。