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御朱印散歩 東京編 愛宕神社へ 田町駅発~国会議事堂ルート④

御朱印散歩 東京編 田町駅発~国会議事堂ルート③ から続きます。

愛宕神社御朱印めざして

青松寺、愛宕神社

すこしお腹がすいてきたなあ、と思ったらすでに12時を回っていました。ゆっくり回りすぎたでしょうか。芝大神宮から次は出世の石段で有名な愛宕神社に向かいます。google先生によるとここから約1.2km、徒歩16分とあります。

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芝大神宮の鳥居を出て左方向に進みます。この路地には昭和時代の建築と思われる古びた家が散見されます。こういう風景に少しほっとします。コンクリートの路面とビルの中に昭和の風景を想像しながら進みます。交差点を左に曲がり、突き当りを右方向へ、愛宕警察署方面へ向かいます。愛宕警察署前の交差点を左へ。本当は御成門にも寄りたいところですが先へ進み御成門中学校、小学校をすぎて西新橋3丁目の交差点へ。歩道橋でMORIタワーがそびえるエントランスホール側に渡ります。ここまでただひたすら歩いて12分。愛宕神社はすぐそこですが…

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MORIタワーエントランス前を過ぎると静かに青松寺の門が現れます。タワービルとビジネス街の中にあって青松寺は森閑としています。いかにも禅寺という趣です。由緒によれば1476年開創、1600年にこの地に移転。以来長くここで地域を支え続けて来たのでしょう。発願のことばに、今もなお都会の真ん中にありながらも人々によりそえる寺でありたい、とあるように写経会や参禅会などの活動が行われていることにその真摯な姿勢を感じます。空気が澄んでいて気持ちの良い境内です。正面が本堂でしょうか。どっしりとしています。手入れが行き届いていて、その静謐な佇まいは今も祈る人たちのためにこの寺が存在していることを無言で伝えています。拝礼して青松寺を後にしました。

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青松寺

青松寺を出て左へ進み、愛宕神社前の交差点を過ぎると左手に少し奥まってどんと赤い大鳥居が見えます。両脇に愛宕神社の提灯が下がり、左には「出世の石段」の案内板があります。

青松寺では内面の葛藤に向かい、内なる世界から生きる道を探る仏教のありかたを感じましたが、この愛宕神社の赤い鳥居と急階段を見ていると、八百万の事象に人知の及ばない大きな力を畏れ、実際に生きた人々の功績を敬う神道のありかたを感じます。あらためて日本人がいろいろな考え方を受け入れ、混然と無理なく文化を形成してきたことに気づかされます。

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愛宕神社鳥居

愛宕神社主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)。家康によって江戸の防火の神様として祀られということです。ここにも家康の都市計画が生き続けています。この愛宕山は23区内では一番高い自然山だそうです。両脇には木々がおい茂り、かつての姿を髣髴とさせます。

山上のお社に参拝するための急な石段はこつごつして古く、普通に登るのも楽ではありません。放送博物館のエレベーターや裏の車道で上まで行くことはできるようですが、せっかくですからここを登ってみようと思います。出世の石段の謂われは第3代将軍家光の従者曲垣平九郎がこの石段を馬で駆け上がり、山上の梅の枝を家光に献上したことから、その勇気と馬術の技を称えられ名を挙げたという逸話です。努力し、鍛錬した力をいかんなく発揮するためにちょっとした運の後押しを願って多くの人々がこの魅力的なネーミングの石段に引きつけられるのもわかる気がします。

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出世の石段

ふうふう言いながら石段を上ると、池のある境内には昼時のビジネスパーソンと思われる人たちや参拝客が散策したりベンチに座ったりしています。木々に囲まれたこの場所で昼休みに息抜きができるなんて羨ましい限りです。一の鳥居をくぐると本殿の前に赤い門が見えます。参拝客の列に並び、進みながら左側にある福を呼ぶ招き石を撫で、本殿で手を合わせ、右側に進んで社務所御朱印を頂きました。

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愛宕神社御朱印

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